2015年4月26日 (日)

先週と今週の玄関花

20150416

*流派・担当者 専正池坊鹿児島中央支部

*花題 渓谷の装い

*花材 タケ、ヤマザクラ、ビワ、サザナミ、フジ、ヤマツツジ、イボタ、ヤマブキ、
ヤマテラシ、オオテマリ、タニワタリ、シャガ、カラー、オクラレルカ、カキツバタ、
カスミソウ、ミヤコワスレ、コケ、イシ

*花器 創作花器、信楽焼、桜島焼

先週と今週の玄関花続けてをご紹介いたします。

先週の担当は専正池坊でした。
花題は渓谷の装い。
今までいろんな作品を見てきましたが、過去最高のボリュームだったのではないでしょうか。
緑色に輝く葉色のコントラストが美しい作品でした。
サザナミにビワなど、私の好きな花材もたくさん使ってありましたぁ♪
作品の真ん中には、カラーとカスミソウで川の流れまでも演出。

春の各流いけばな展では同じ作品の規模をかえ、メインを作っていただきました。
こちらも、ものすごいボリュームで、訪れた方から「森林浴もできそう」という声まで頂戴しました。

20150422

*流派 池坊

*担当者 橋口 康子

*花題 穀雨

*花材 メタセコイア、カイドウ、アカヤナギ、パフィオペディルム、トラフアナナス、シーグレープ

*花器 清水焼

そして今週は池坊が担当でした。
花題は穀雨。
穀雨、辞典で調べたところによると、字のごとく穀物の成長を助ける雨のこと。
本当に春は雨が多いですよねぇ。
毎年、今年こそはちゃんとした花見に出かけようと思うのに、いつもいつも雨・・・。

今週はお客様からも「いつまで飾られていますか。」とお問い合わせをいただきました。
毎週水曜日がいけこみで、次の火曜日が撤花です・・・とご説明すると喜んでいらっしゃいました。「月曜日に行きます。」という返事、うれしかったです。

次の担当は専心池坊です。お楽しみに。

2015年4月12日 (日)

今週の玄関花

20150408

*流派 文人流

*担当者 間世田 松五

*花題 春の感喜

*花材 八重桜、木苺、鉄砲百合

*花器 龍門司焼次郎太窯

今週の玄関花をご紹介いたします。

今週の担当は文人流でした。
花題は春の感喜。
八重桜の枝の動きが素敵ですよねぇ。
優しくて、のびのびとしていて・・・。
特徴的な花器とのバランスもイイ!
いただいた原稿通りに表記もさせていただきました。

玄関花で使われる花器は全て、その担当される先生(流派)の持ち物なのですが、「花器の名称を教えてください。」という電話が来ることがあります。
どこの窯で焼かれた物なのか・・とか、どこで購入できるのか・・などなど。

さてさて器といえば、ただいま山形屋文化ホールでは井上萬二作陶展を開催中です。
昨日の午後2時からはトークショーが催されたのですが、立ち見が出るほどの大盛況でした。
トークショーが始まっても次々とお客様がお越しになり、どんどん椅子を準備するのですが、最後には椅子を置く場所すらなくなるほど。

Inoue1

トークショーは1時間で、そのあとは質問タイムが設けられていました。

若いころの思い出話から、人間国宝としての活動など、興味深い話ばかり。
やっぱり、熱心なお客様が多いんですねぇ。
お客様からの質問に対して、時にはジョークを交えながら丁寧にお答えになっている姿が印象的でした。

あの丸い形は、女性のお尻だったなんて(笑)
どうりで丸いはずだ・・・←私、会場でニヤニヤしていたと思います。

Inoue2

来週の玄関花の担当は専正池坊です。お楽しみに。

2015年4月 4日 (土)

今週の玄関花

20150401

*流派 蒼仙流

*担当者 長友 文恵

*花題 清明

*花材 サクラ、シダレヤナギ、オトメツバキ、トルコキキョウ、アルストロメリア

*花器 信楽焼

今週の玄関花をご紹介いたします。

今週の担当は蒼仙流でした。
花題は清明。
青い花器に花々がいけこまれた作品ですが、すごいボリュームで見る人を圧倒します。

いけこみのあった今月1日は、社内で入社式が行われました。
今年は、例年使用してきた1号館7階の社交室が耐震工事のために使用できず、
山形屋文化ホール(2号館6階)で執り行うことに・・・。
ここで「え!」と思われた方もいらっしゃると思います。
そうなんです!ただいま山形屋文化ホールは制服売り場になっているのです!
各売り場から応援をもらい、閉店後に撤去しての会場作り。
そして入社式のあと、開店時間までに急いで元に戻す・・・という作業をしました。
ものすごーーく慌ただしい日となりましたが、そんなときに一息つけるのが玄関花。

玄関花のスペースからあふれんばかりの作品を見たときの驚き。
やっぱりいいですよねぇ、桜は。

桜、見に行かれましたか?
お天気に恵まれないですよねぇ。
私も風の少し強い日、愛犬と一緒に散歩がてら蒲生へ出かけました。

Sakura

風にあおられて可憐に散りながらも私たちを楽しませてくれる桜、
あの桜を見たときの私の心情を表現している・・・そうも感じさせてくれる作品です。

今月は、毎年恒例の「春の各流いけばな展」が開催されます。

■前期/ 4月17日(金)・18日(土)・19日(日)
             19日は、後期切り替えのため午後5時で終了

■後期/ 4月20日(月)・21日(火)
                最終日午後5時終了

■会場/ 山形屋文化ホール(2号館6階)

今、その準備で毎日忙しくしています。
昨年の「秋の各流いけばな展」では、会場のレイアウトを一新!
「見やすくなった」というお声もたくさんいただきましたが、そのレイアウトを
さらに生かすような作品を各流派の先生方が作ってくれたお蔭でもあります。

そして、いよいよ、いよいよ春ですぅぅぅぅ。
今回も、どんな作品ができあがるのか、今からとっても楽しみなんですぅ。
是非、会場にて花のパワーを感じていただきたいと思います。

来週の玄関花の担当は文人流です。お楽しみに。

2015年3月27日 (金)

先週と今週の玄関花

先週と今週の玄関花をご紹介いたします。

20150318

*流派 勅使河原和風会

*担当者 地頭所 里菜

*花題 春の鼓動

*花材 キイチゴ、ユキヤナギ、シンビジウム

*花器 応用花器

先週の担当は勅使河原和風会でした。
花題は春の鼓動。
前もっていただく原稿には、花器は「応用花器」とありました。
勅使河原和風会で応用花器・・・。
毎回趣向を凝らした作品を作る流派なので、今回はどんな作品を
見せてくれるんだろう・・・とドキドキしていました。

・・・で、いけこみ当日・・・。またしてもやられました。
なるほど、こう来たか!って感じでしょうか。
今回もまた独創的な作品で、若い方や子供さんにも大人気。
私も店内を歩くときに何度か玄関花の様子を見に行きましたが、
幼稚園くらいの子供さんたちが、手を伸ばして触ろうと
一生懸命な姿を目にしました。
それは初めて見る光景で、作品から伝わる親しみやすさや若々しさが
子供の心をキャッチしたんだと思います。
いけこみの日、先生にもお会いしましたが、こういう独創的な作品に
これからもどんどんトライする・・・と話してくださいました。

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*流派 草意流

*担当者 永野 洋子

*花題 花あかり

*花材 サクラ、トルコキキョウ、オンシジューム、ツバキ

*花器 創作壷

そして今週の担当は草意流でした。
緑の葉が深い色合いで、「いいでしょー、この椿」と、先生も
とても嬉しそうでした。
最初はバラを合わそうとしたけど、それでは強すぎるのでトルコキキョウに
しました・・そう教えてくださいました。


本当に、毎回毎回が勉強です。ありがとうございます、先生方。

この引き算というか、余白というか、そこにある美学。
ネットでも、「女性」「引き算」などのキーワードを入力して検索すると、
興味深い記事がたくさんあることに気づかされます。

淡いトルコキキョウなどの花があるから椿の葉が引き立つ。

また、その逆も・・・。

春ですねぇ、装いを新たに・・・の前に、私は口紅を購入しました。
服装は春なのに、顔だけ秋冬な自分から脱出したくて。
成功したんでしょうか・・・誰も気づいてくれないんですけど(汗)

来週の担当は蒼仙流です。お楽しみに!

2015年3月15日 (日)

今週の玄関花

20150311

*流派 草月流

*担当者 伊堂寺惠俊

*花題 想い育む

*花材 竹、竹ヒゴ、ユキヤナギ、ユーカリ、スターチス、ラナンキュラス、アカシア

*花器 輪島塗水盤

今週の担当は草月流でした。
花題は、想い育む。
ラナンキュラスとユーカリのリズムカルな表情が私好み。
この何とも言えない色味が好きなのです。

今朝も、開店前の手直しに来てくださっていました。
真剣なまなざしの先にある、優しい雰囲気の作品。
いろんな想いがこもっているからこそ・・・なのでしょうか。

公立高校の合格発表も終わりましたねぇ。
2号館6階の文化ホールでは、学校制服の承りを行っていますが、
明日がピークなのだそうです。

いいですよねぇ、フレッシャーズって。

次週の担当は勅使河原和風会です。お楽しみに。

2015年3月 9日 (月)

くれはさんおすすめは、今話題の亜麻仁油!

やまかたやクレハ(山形屋の通販カタログ)はご覧になったでしょうか。
このクレハの最終ページには、くれはさんという女性が登場します。
会社員の夫が釣り好きとか、犬を飼っているとか、共通点があって
いつも親近感を感じていましたが、今回亜麻仁油を紹介していて余計ビックリ!
だって、ここ最近ずっと、私もこの亜麻仁油にハマっているからなんです。

Amani

私はどうやって使っているかというと、

  ・トーストにマーガリン代わりにぬる
  ・コーヒーにいれて飲む
  ・シーチキンに混ぜて豆腐と食べる
 
などなど、毎日推奨されている小さじ1杯を愛用しています。

・・・で、この亜麻仁油は様々な会社から販売されていますが、
今回クレハで紹介しているのは日粉製粉社のもの。
亜麻仁油って独特の癖があるのですが、この会社のは癖がなくって
サラッとしていて、比較的初心者の方でも使いやすいと思います。

うちの犬たちにも毎朝与えています。
え、贅沢ですかねぇ。
まだ3瓶目ですが、クリームを塗ってもダメだった肉球が柔らかくなってきたし、
ものすごく柔らかいのが悩みだった私の爪も硬くなってきました。

Rairai1

あくまでも私の体験談ですが、参考になれば幸いです。

2015年3月 8日 (日)

今週の玄関花

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*流派 新池坊

*担当者 萩原 萩郊

*花題 慶びの春

*花材 桜、コデマリ、ツツジ、百合、アイリス、フリージア、ゴッドセフィアナ

*花器 信楽焼

今週の玄関花をご紹介いたします。

今週の担当は新池坊でした。
花題は慶びの春。
「卒業シーズンを意識してつくりました。」
いけこみ作業後に、担当の先生が教えてくださいました。

館内は暖かいので、日に日に花が咲くのを見ることができる作品ですよねぇ。
しなやかな桜といい、優しい曲線を描くコデマリといい、本当に春の景色ですねぇ。

そしてそして、今日のお天気も最高でしたね。
週間天気予報だと雲の多い(または雨)という内容だったのに・・。

このまま、どんどん暖かくなってくれーーー!(私の本音)

さて、来週は草月流が担当です。

どうぞお楽しみに。

2015年3月 1日 (日)

今週と先週の玄関花

先週と今週の玄関花をご紹介いたします。

20150218

*流派 龍生派

*担当者 矢野 敬月

*花題 うらら

*花材 桜、竹、竹篭

*花器 鉄製花器

先週の担当は龍生派でした。
花題はうらら。
ものすごくダイナミックな作品で、生花のパワーを感じました。

今回はいけこみの前日、「花材に竹を加えたい。」というご連絡をいただいていました。
まさか、こんなに大きな竹とは思わず、実物を見て驚きました。
バランスを考えて配置して固定する作業、とても大変だったと思います。
それにしても、どうやって運び込んだのでしょうか・・・。
いろんな意味で先生方のパワーって、すごいですよね。

20150225

*流派 勅使河原会

*担当者 阿久根 みどり

*花題 雛遊び

*花材 桃、ストック、ヤツデ、竹ひご

*花器 万古焼

今週の玄関花の担当は勅使河原会でした。
花題は雛遊び。
先週のダイナミックな作品とはがらりと変わり、女性らしく優しい作品です。
桃の花、いいですよねぇ。

さて私事ではありますが、先月下旬は東京へ出張で出かけていました。
ちょうど東京マラソンと春節が重なり、東京は大勢の外国人観光客であふれていました。
そんな中、視察に行ったとある百貨店の玄関には、大きな雛飾りと桃の花が飾られていました。
その圧倒的な存在感に、私も他の外国人観光客と一緒にしばし見上げていました。
今でも、毛せんの赤色と桃の花の淡いピンク色のコントラストが記憶に残っています。

雛人形、飾っていますか?
週間天気予報によると、しばらく雨マークが見えています。
ということは、お片付けは、しばらくお預けですね。

来週は新池坊の担当です。お楽しみに。

2015年2月18日 (水)

先週の玄関花

昨日撤花が終わりましたが、先週の玄関花をご紹介いたします。

20150211

*流派 巌松古流

*担当者 菊水 恭子

*花題 春の足音

*花材 錦木、ピンポン菊

*花器 竹三寄せ

先週の担当は巌松古流でした。
竹製の花器にリズムカルなピンポン菊が印象的な作品でした。
いけこみ日、作業の様子を伺いにいくと、ちょうど最終段階で、錦木のバランス調整を
真剣にされていました。

どこまでが必要で、どこからが不必要か・・・。
不必要な枝を1つ切り落とすと、その後ろの枝が気になり・・・。
遠くから眺めて、またまた近くから確認して・・・。

花題は春の足音。
私も最近春の足音を見つけました。それはツクシ。
小さなまだ若いツクシが、ほんの数本ですが道路脇に生えていたのです。
今頃なんですね、ツクシが出てくるのって。

陽射しが暖かく感じられるようになり、街を歩く女性の服装も春らしくなってきました。
でも、我が家はまだまだ寒い!

早くこないかなぁ、春本番!!!!

2015年2月 7日 (土)

今週と先週の玄関花

20150128

*流派 小原流

*担当者 秋元 智雄

*花題 寒牡丹を愛でる

*花材 唐桃、松、寒牡丹

*花器 景徳鎮窯染付足付鉢

まず、先週の担当は小原流でした。
花題は寒牡丹を愛でる。
中央に、その寒牡丹が優しく置かれた作品でした。

牡丹は、私個人的にも好きなお花なので感激。
でも・・・、まっさきに考えてしまうのは手入れの難しさでしょうか。
館内の温度変化は意外に激しく、翌日には花の状態が悪化することもしばしばあるのです。
先生に素直に話すと、「大丈夫ですよ。」と笑ってらっしゃいました。
その先生が作品を見る時の目の優しいこと。
なんか、あらためていいなぁって思った週でした。

20150204

*流派 心潮派

*担当者 松浦 正幸

*花題 早春の息吹

*花材 ゴヨウマツ、トウカイザクラ、石化ヤナギ、ネコヤナギ、ニオイヒバ、

     クジャクヒバ、ルスカス、イチリンギク、スプレーギク

*花器 桜島焼

そして今週の担当は心潮派です。
花題は早春の息吹。
トウカイザクラが使われています。

新春から夏にかけて、使われる花材の変化を見るのも私の楽しみのひとつです。
食品売り場では日々旬の食材を販売していますが、玄関花で季節の旬を感じる。
蕾だった花が日々開いていく姿を見るのも、とてもシンプルだけど贅沢な時間だと思うのです。
そんな私に声をかけてくださった男性のお客様。
そっと歩いて来られ、「ネコヤナギがいいですねぇ。」と優しくニッコリ。
つい立ち止まってしまう。玄関花の魅力と魔力ってすごいですよね。

2号館6階文化ホールでは、昨日から龍生派のいけばな展が開催されています。
今回、2日間かけていけこみ作業を行われていましたが、大きな枝物もたくさん使われていて、
本当に見所満載の花展となっています。

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なのに、なのに明日の午後5時で終了なんです。

ぜひ、ぜひご覧くださいませ。

次週は巌松古流が担当です。
お楽しみに。