チームベニー、無事に初日を迎えました
やっと始まりました、チームラボアイランド 学ぶ!未来の遊園地。
東京のイベント視察に行ったとき、スケールの大きさに圧倒されてから早数か月。
規模は違うけれど、このイベントを成功させたいという気持ちはさらに大きくなりました。
そして迎えた設営。
今回の設営では、本当に様々な業種の方々の協力がありました。
そんな大変だった設営を少しご紹介します。
まずは、床に黒いパンチカーペットを敷きました。
このイベントの条件は、会場を真っ黒にすること。
山形屋文化ホールは床が赤色絨毯のため、カーペットを全面に敷くことにしました。
幅1m80cmのカーペットを順番に敷き詰め、その間を布ガムで固定していきます。
この工程に約1時間かかりました。
次に壁面にパネルと呼ばれる壁をたてていきます。
その中で水族館とかみさまの場所は、高さ3m60cmの壁を立てる必要がありました。
安全に作業をすすめ、また安全に楽しんでいただくために、今回鉄製の受けを設置しました。
写真奥に見える白い枠のようなものがそれにあたります。
これに壁を固定していきます。
さらに会場全体を黒くするため、今回は天井から黒い布を吊るし、壁を隠すことにしました。
みなさんは、文化ホールの天井の高さがどれくらいあると思いますか?
答えは、5m60cmもあります。
その高さでの作業になるため、今回はローリング足場と呼ばれる秘密兵器も登場しました。
アーケード内の高所作業にも使われているそうですよ。
この写真は水族館部分の壁です。
今回は、この壁に映像を投影するため、可能な限りまっすぐに立てる必要がありました。
なので、支えになる土台作りもすることに。
会場壁面のところどころに、写真にあるように木材を固定。これに壁を固定していきました。
鉄製受け作業をしながら、この壁面を立てる作業。
この工程に約2時間かかりました。
そして天井から布を吊るす作業。
吊るすために天井ぎりぎりに木材を固定。それに1枚1枚手作業で取り付けていきます。
この後も壁を立てて、黒い布を吊るす・・の作業を続け、すべての作業に費やした時間は約18時間。
それと平行して、プロジェクターなどの機器を取り付ける作業も行われました。
それが終わると、実際に映像を映して位置などの調整。
これで合わないと、機器の位置をずらして調整をします。
今まで、文化ホールでのイベントでは、通常1日準備日を設けていますが、今回は3日間。
なんでそんなに必要なのか…って最初は思っていましたが、連日遅くまで設営をして、ついに完成。
そして迎えた初日。
開店とともに、多くのお客様がご来場くださいました。
水族館の前では、東京で私が見たのと同じ、心から楽しむ子供たちの笑顔がありました。
それを見た瞬間、今までの道のりを思いだし、感極まって初めて涙しました。
今までいろいろなイベントに携わりましたが、涙したのは今回が初めてのことでした。
それだけ自分に対して正直に向き合って、仕事を真剣に取り組んだからなのだと私は思っています。
どんな会場になったのか。
それは是非会場で体験・体感してください。
いつもの会場をご存じの方なら、絶対に驚かれると思います。
これで私の仕事が終わりを迎えるわけではありません。
期間中、毎日のメンテナンス作業が待っています。
というのも、毎日たくさんのお客様が訪れる会場なので、日々どこかに不具合がでてきます。
床にはった布ガムがはがれてきた…とか、壁の壁紙がはがれてきた…とか。
それを閉店後や開店後の時間に修繕作業を行うのです。
クーラーが効かない時間帯の作業は、想像を絶しますよ(^^ゞ
今年の夏は、「チームラボに始まり、チームラボに終わる。」になりそうです。