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無事に終わりました「秋の各流いけばな展」。
たぶん、大成功だったんじゃないかと自画自賛。
今年の会場は、今までとガラッと変えてみました。
それが吉と出るか凶と出るか、初日を迎えるまでビクビクしていました。
この写真は、昨年の秋の各流いけばな展会場です。
会場中央に縦に続く壁があり、左と右に分けられて展示していました。
そして、この写真が今年の秋の各流いけばな展会場です。
壁をなくし、低いステージに作品を置く場所を設けました。
そうすることで、今までに無い大きな作品やアレンジメント要素のある作品が増え、
訪れたお客様を楽しませる工夫ができれば・・・という気持ちからでした。
その結果、会場中央部分を担当された4流派の先生方が、期待を上回るステキな作品を
作ってくださったのです。
会場受付に立っていると、多くのお客様との会話が生まれました。
「今回の会場は、今までと全然違うんですね。」の声。
毎回見に来てくださっているというお客様って多いんですよ!
「特に、中央に置かれたイスが良かったわ。」
なぜだかイスに対する声も多かったです・・・。
「昨年までもイスは会場内にあったんですよ。」
そうお伝えすると、「そうでしたっけ、気づきませんでした。」とのこと。
イスに座ってゆっくり見たくなる、そんな気持ちになったのかもしれません。
それこそ、私の思い描いた「花に囲まれた空間にしたい」そのものです。
会場外には、各流派の歴史紹介コーナーも設けました。
お客様には大好評でしたが、それ以上に若い先生方に好評のようでした。
というのも、自分の流派の深くて長い歴史についてご存知なかったようなのです。
「低いステージに飾るような自由花も、もっと練習しなさいって生徒達に言わなきゃ。」
そう話してくださった先生方もいらっしゃいました。
初日を迎えるまで、不安でいっぱいでしたが、好意的な意見ばかりでホッとしました。
さてさて今回は、いろいろチャレンジをしましたが、とりあえず成功。
来年春の各流いけばな展でも、どんな作品に会えるか今から楽しみです。
*担当者 中間 豊子
*花題 深山路
*花材 ツルウメモドキ、ストレリチア、パンパス、アケビ、カラスウリ
*花器 つづらカゴ
先週の玄関花の紹介です。
というのも、昨日から始まった各流いけばな展の準備で数日間バタバタしていました。
それについては別記事でご紹介したいと思います。
先週の担当は勅使河原会でした。
毎回、いただいた花材原稿をもとに黒看板を作成するのですが、その花材が実際にあるか確認をいたします。
ちょうどそれをしていると「あ、アケビはここにありますからね。」と先生が教えてくださいました。
このカゴは、何年も前ですがご自分達で作られたんだそうです。
本当に先生方のアイデアは凄いと思うし、器用な方が多いんですよねぇ。
そして何よりモノを大切にされると思います。
だからこそ何百年も続くのだと思うのです。
そういうことも諸外国の方々に伝わっていけばいいですよねぇ。
*担当者 本田 静穂
*花題 秋の気配
*花材 フォックスフェイス、石化柳、モンステラ、ヒペリカム
*花器 鉄製水盤(黒)
今週の担当は龍生派でした。
花題は秋の気配
リズムカルな印象を与える、フォックスフェイスがいいですよねぇ。
フォックスフェイスって、私は個人的に和風な花材だと思ってましたが、
こうやって見ると、私の勝手な思い込みだったと反省しています
そして、モンステラの間から見えるのはヒペリカム。
様々な方向から見る楽しみを教えてくれる、そんな作品です。
秋の気配
我が家の前の道路沿いには、たくさんのコスモスが咲いています。
コンクリートの間から元気よく成長しているんですよ。
可憐な花なのに、ど根性ですよねぇ。
次週は勅使河原会が担当です。
お楽しみに。